
文化財について科学的な視点から学ぶ
この授業は、文化財科学に関する実技を主体としています。文化財学科はX線透視検査装置(レントゲン)やデジタルマイクロスコープなど分析機器を複数備えており、これらを学生が操作して材料の特性を調べたり、内部構造や表面の状態を観察したり、数値化して客観的に比較できるデータを作成します。また、文化財を後世に伝えるために劣化要因とその対策を理解し、それぞれの文化財にとって最適な環境を考えながら、展示する際のプランを作成します。このようにさまざまな角度から検証し、文化財の分析と保存について学びます。

田村 美空さん
文化財学科4年 富山県立 桜井高等学校出身
石垣模型を使用して石垣の修復を体験しました。石を元通りに積むのはもちろん、ただはめ込むだけでは崩れやすく修理の意味がないため、石垣全体で見たときに滑らかな傾斜になるように意識しました。改めて昔の人が築いた石垣をつくる技術の高さに驚かされます。この授業を通して石工技能士の仕事にも興味を持ちました。

倉田 葵 さん
文化財学科4年 青森県立 青森中央高等学校出身
文化財の保存や活用にまで思いを巡らせ多角的な視点で学べる環境がある
大学入学以前は文化財の特徴やその当時の歴史を知って楽しむだけでした。しかし本学科に入学してからは、文化財を考古、文献史料、美術、科学の観点から広く学び、年間を通して行う実習で実技を学び、文化財をどのように保存し、活用できるかといったことまで考えられるようになりました。2年次の発掘実習では、夏休みの1週間、毎日実習場で地面を掘り続け、暑くて大変でしたが、仲間と声を掛け合って取り組んだことが思い出深いです。

上杉 彰紀 教授
考古学
多彩な実習授業で文化財に触れながら文化財を体験的に学ぶことができます
本学科では直接文化財に触れながら、文化財の重要性と研究方法について体験的に学ぶ実習授業を軸に、文化財が持つ歴史的意義や背景を学びます。文化財の見方、記録・研究方法を多彩な実習授業を通して、体験的に学べるのが本学科の最大の特徴です。文化財が持つ多様な特質と歴史性を学ぶために、文献史学、考古学、美術史学、日本語学、宗教学、文化財科学など、文化財に関わる学問分野の専任教員が揃い、幅広い学びの選択肢がここにあります。