歯学部では、世界で活躍できる国際的な視野を持った歯科医師となれるよう歯学部国際交流委員会を中心に積極的な活動を展開しています。
国際交流の歴史は1986年、中国の首都医科大学口腔医学院との姉妹校協定締結から始まりました。現在はアジアのみならず、世界のさまざまな国の大学で学生や研究者の交流、共同研究を推進中です。
学生の国際交流活動は、主に長期休暇期間中に実施しています。海外訪問を希望する学生には各協定校での短期研修があり、研究発表などを通じて学術交流を行うと共に、海外での異文化体験や多様性の理解に役立てることができます。また、定期的に協定校から学生や研究者を受け入れ、歯学部附属病院の見学や研究分野のプレゼンテーションを通じて本学学生との交流機会を設けています。さらに学生も参加可能なゲストへの文化体験や歓迎会など、多彩な国際交流機会があります。
2010年より、日本政府に難民認定を申請している外国人の歯科診療を無償で行っています。これは医療系大学の制度化した難民申請者支援としては世界初の取り組みで、鶴見大学と2度のノーベル平和賞を受賞しているUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、難民支援を行うNGO団体(FRJ)が共同で行うものです。2022年末までに、世界39の国と地域から228名、診療回数にして2,000回以上の難民申請者を受け入れています。心の教育を標榜する本学ならではの革新的な国際支援です。
英語英米文学科ではカナダのリジャイナ大学、オーストラリアのニューイングランド大学への長期留学制度があります。現地で生活をしながら、英語コミュニケーション関連の科目を集中的に学びます。本プログラムは専門科目の単位として認定され、留学をしても4年間で卒業が可能です。毎年、合わせて最大6名の派遣学生を募集し、派遣される留学生には大学から留学のための支援金が支給されます。
文化財学科では4年次の実習で「国外コース」を選択すると海外の文化財を巡検できます。これまでに中国、イタリア、オーストラリア、チェコ、インド、ベトナム、カンボジア、ハワイ、台湾などを訪れています。また学生が学内でも国際交流をすることができる機会として、本学が受け入れる留学生や海外からのゲストに対して行われる歓迎会や文化体験などに、学生は学科を問わず参加することが可能です。また、一部イベントでは学生ボランティアとして海外からのゲストと触れ合うこともあります。