「基礎実習」「歯科臨床実習」「臨地実習」
3つの実習の相乗効果で、歯科衛生士としての技術と自覚を高めます。
歯科衛生科の実習には、大学内で基本的な手技などを学ぶ「基礎実習」、歯学部附属病院、他大学医学部附属病院、総合病院や歯科診療所での「歯科臨床実習」、小学校や老人保健施設・福祉施設などで行う「臨地実習」の3つがあります。歯学部附属病院での「歯科臨床実習Ⅰ・Ⅱ」では、実際に患者さんと接しながら、歯科衛生士としての技術と自覚を養います。「臨地実習」では、口腔ケアのお手伝いなどをします。
口腔保健科は歯科衛生士と歯科医師の指導を受けての業務がメインになります。患者さんの磨き残しを調べ、正しい歯の磨き方を指導します。予防を重視して、多くの人の口腔疾患を減らす方法を学びます。
「歯科臨床実習」は歯学部附属病院を始め、歯科診療所50医院、「臨地実習」は鶴見区内の小学校22校、老人保健・福祉施設など13施設と多くの医院・学校・施設のご協力のもと、実習をしています。
杉原 綾さん
歯科衛生科3年 神奈川県 横浜市立みなと総合高校出身
患者さんの不安を和らげるような接し方や臨機応変な対応について学びました。
実習先の見学、器材準備、患者さんの診療室への誘導を行いました。先生や歯科衛生士の方から、患者さんの不安を和らげるような話し方や臨機応変な対応を学んだことで、あまり緊張せずに患者さんと話ができるようになりました。この実習体験を活かして、将来は患者さんを一番に考えた接し方とコミュニケーションを大切にしていきたいと思っています。
8時50分 | 登院・診療準備 患者さんを迎える準備。診察室やユニットの清掃、点検を行い、器具を準備します。 |
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9時00分 | 実習開始 担当ドクターのもと、バキューム・ライティングなどの介助や歯面清掃を担当します。 |
12時00分 | 昼休み 昼食を食べつつ午前中の診療内容をおさらい。反省点を頭の中で整理し、午後の準備を。 |
13時00分 | 実習再開 午前中に引続きドクターのアシストを行います。実習生同士で相互実習をすることも。 |
16時00分 | 診療終了 診療室やユニットを清掃し、材料・薬品など消耗品を補充して、翌日の診療に備えます。 |
16時30分 | 実習まとめ 担当歯科衛生士やドクターと1日を振り返り、不明点を質問。細かくアドバイスを受けます。 |
帰宅後 | 実習日誌作成 1日分の診療内容や新しい学び、自ら気づいた課題を細かく記入して、翌朝提出します。 |
実習アイテム
「むし歯」と「かぶせもの」についてまとめたハンドブック。予習・復習のほか、実習中の治療法が分からなかったときの確認にも使います。
近年、総合病院において、周術期口腔機能管理(手術を受ける患者さんへの口腔ケア)での歯科衛生士業務の需要が高まると同時に、多職種連携やチーム医療が必要となっています。本科では他大学医学部附属病院や複数の総合病院に協力を得て、希望者に対して実習を行っています。
2020年4月からは川崎市にある新百合ヶ丘総合病院でも実習が始まりました。卒業後の進路の選択肢が広がる実践的な実習が行われています。
田路 歩美さん
歯科衛生科3年 神奈川県 岸根高校出身
総合病院ならではの、チーム医療を学べたことがとても印象的でした。1つの手術でも、その前後にはたくさんのチーム連携があることを目の当たりにすることができましたし、そこから多くを吸収しました。歯科衛生士として患者さんが抱える不安を和らげることからできるように、まずはこの3年間で成長したいと思います。