歯科医師に最も求められているのは患者さんの立場に立った真の医療を提供すること。
口腔だけでなく全身的な背景を含めて個々の患者さんに寄り添える歯科医師を目指します。
そのため早期からの倫理教育も充実しており5年次での「臨床実習」などを通して診療に関わる知識・技術を実践力につなげ高い人間性やコミュニケーションスキルを培います。
取得できる資格
|
1〜4年次の学修カリキュラムは前期2期、後期3期からなり、集中して学べるよう構成されています。特に年度末の最終期(5期)は総合歯科医学として前・後期で学んだ全科目の整理・復習を行います。
入学後、基礎的な科学的素質と共に早期から学ぶのが歯科医学の専門分野。ヒトの身体の構造や機能に触れ、歯科医学の知識を養うと共に理想の歯科医師像を考えます。
歯学の領域は「歯」のみにとどまらず「口腔全体」。
さらに本学ではこれからの歯科医療のあり方を見据え、全身の医学知識を身につけることで、身体の健康を維持するために欠かせない口腔の役割を学びます。
授業配信システムを導入し、受講した講義について学外からでも改めて視聴できる環境を整えています。また、CBT形式の演習問題を実施できるようにシステムを導入し、4年次に行われる共用試験※2や将来の歯科医師国家試験に備えて活用します。
※1 ICT(Information and Communication Technology):情報通信技術
※2 共用試験(CBT・OSCE)
本学の附属病院に来院される1日あたり500名以上の患者さんのご協力で、5年次では指導医のもと、学生自らが患者さんを診療する「診療参加型」の臨床実習を行います。
全学年を通して、学生数名につき教員1名が担当し、成績の推移を基に勉強方法や苦手分野の克服法をアドバイスします。
また、スケジュールや健康面の管理にも気を配り、学生・教職員が一丸となって歯科医師国家試験合格を目指します。
歯科医師国家試験受験資格
国家資格・歯科医師免許の取得を目指します。
歯学部では2年次からの編入学制度を設けています。すでに勤務経験があるほか、異なった分野からの進路変更の方も、最短5年間で国家試験受験資格を取得し、歯科医師を目指すことができます。文系大学出身者をはじめとした編入学生には、1年次に修得すべき理系科目や基礎医学科目について補講を行うなどサポートを徹底しています。また奨学生制度も充実しており、経済的にも学業に専念できる環境作りを応援しています。ウィズコロナの時代を迎えた今、医療職の重要性を感じた方も多いのではないでしょうか。本制度を活用することで、社会のニーズに応えられる歯科医師への道を拓くことができます
※2025年度入試より、3年次編入学試験実施予定
小川 正人さん
歯学科5年 慶應義塾大学卒業
歯科医師である義父の丁寧な説明や治療、信頼を得ている姿を見て憧れを抱き、本学へ編入しました。編入学生が多く、目標が明確で講義や実習への取り組み方も真面目で向上心にあふれ、現役生との相乗効果を生んでいるのではと感じています。また、先生方のきめ細かい指導、臨床実習や口腔外科手術の見学など、多くの学びと成長の機会をいただいています。
友成 博教授
歯科矯正学講座
歯・口腔から全身の健康維持に貢献する
歯科医師は“ 歯” の治療をするだけでなく、顎顔面や口腔領域など専門分野は多岐にわたります。食べる・話す・呼吸するなど基本的な口腔機能をはじめ、日常生活の基本となる全身の健康維持に大きく貢献する職業です。歯科医師には高度な専門知識や高い技術に加えて、歯科医療に携わるプロフェッショナルとしてさまざまな資質が必要とされます。優れた知恵と豊かな心を具える歯科医師へと導くよう、皆さんとの新たな出会いを心待ちにしています。
武藤 就彬さん
歯学科6年 東京都 日本大学第一高等学校出身
国家試験に向けて、たくさんの問題に触れ理解を深める
本学歯学部へ通っていた姉から、先生方から手厚く、親身にサポートしていただいたこと、実習の充実度が素晴らしいことを聞き、私も本学を志望しました。臨床実習を通じて緊張感や責任感を日々感じながら過ごすことで、何事にも計画性を持って行動ができるようになりました。歯科医師国家試験に向けてさらに研鑽を積み、十分な技術と知識を持ってたくさんの患者さんの健康に貢献できる歯科医師になりたいです。