2024年9月7日(土曜日)~9月29日(日曜日)
9時45分~17時(※入館は閉館の30分前まで)
札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2丁目75番地)
一般 1,400円、高校・大学生 800円、小・中学生400円、65歳以上の方 1,200円(年齢のわかるものをご掲示ください)
会期中無休
中世ヨーロッパでは、動物の皮でできた紙に文字を書き写して書物(写本)を作りました。その制作は分業で行われ、写字生が定型の書体で文字を書き写したのち、彩飾者がページの余白や文頭の一文字を華やかに装飾します。修道院や教会にとって写本の制作と管理は重要な勤めであり、長い時間をかけて完成した写本は宝物として受け継がれ、人々の信仰を支えるとともに、知を後世へと伝える重要な媒体となりました。
本展では国立西洋美術館所蔵の内藤コレクションの中から、聖書や時祷書、聖歌集などの約140点を展示します。その大半は13-16世紀のもので、本から切り離された1ページ(リーフ)として後世に伝わりました。個々の作品には絵解きパネルを添え、写本の世界をより深く楽しく知っていただけるよう工夫を凝らしています。貴重な写本が一堂に会するまたとない機会ですのでぜひご覧ください。
国立西洋美術館 内藤コレクションとは
内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授、元札幌医科大学助教授)が長年蒐集し、2015年度に同館に寄贈した約170点の写本コレクションと、内藤氏の友人である長沼昭夫氏(株式会社きのとや取締役会長)の支援によって得られた12点の写本リーフで構成される国内美術館最大規模の写本コレクションです。
(札幌芸術の森美術館ホームページより)
詩編集零葉(1250-60年頃 南ネーデルラント、おそらくヘント)
資料についての解説はこちら(鶴見大学図書館ブログ)
展示についての詳細はこちら(札幌芸術の森美術館ホームページ)