今から七百年ほど前、御開山瑩山禅師により能登輪島に開かれた大本山總持寺祖院は、曹洞宗の歴史を語る上で欠かすことのできない寺院です。その壮観たる伽藍は、長い歴史の中で多くの人々の信仰を集め、北陸の地に豊かな文化を育んできました。しかしその歩みは、幾度となく災害に見舞われてきた歴史でもあります。2007年の能登半島地震で損壊した伽藍の再興がようやく成り、開山の大遠忌を迎えるばかりであった2024年の元日。再び半島を地震が襲いました。祖院も甚大な被害を受けましたが、今、周辺地域とともに、あらたな復興の途にあります。そうしたなか、2024年12月、16棟の建造物が国の重要文化財に指定されました。
本シンポジウムでは、祖院に育まれた歴史的・文化的な価値を、建築、美術、宗教文献といった様々な知見から再確認します。
このシンポジウムが祖院への理解を深める一助となり、継承してゆくべき文化遺産の未来を考える機会となれば幸いです。
令和8年6月13日(土曜日)13時30分〜17時00分
