瑩山禅師は、曹洞宗の思想史的転換点に位置付けられている。本シンポジウムでは、そうした瑩山禅師の思想について、その周辺も含め広く検討を行い、700回大遠忌を記念するのに相応し、成果を目指すものである。具体的には、瑩山禅師の思想を道元禅師との関係、さらに広く中国曹洞宗、後世の門流との関係等を通して問い直し、その位置づけをより明らかにすることを目的としている。あわせて、研究所所員による研究発表も同日午前に開催する。
日時
令和6年6月8日(土曜日)
【午前の部】研究所所員による研究発表:10時30分〜12時10分
【午後の部】公開シンポジウム:13時30分〜17時00分
会場および開催形式
鶴見大学記念ホール およびオンラインライブ配信・録画配信
概要
午前の部:研究所所員による研究発表(10時30分〜12時10分)
- 武井慎悟(本研究所特任研究員)「瑩山禅師「弘德圓明国師」号降下について」
- 尾崎正善(本研究所客員研究員)「『伝光録』研究史―明治期註釈書について―」
- 小島裕子(本研究所特任研究員)「太祖瑩山禅師伝記攷―行状図、行実図会をめぐって」
午後の部:公開シンポジウム(13時30分〜17時00分)
【提題】
- 横山 龍顕(駒澤大学専任講師) 「瑩山禅師の『伝光録』と曹洞宗教団」
- 龍谷 孝道(駒澤大学禅研究所研究員)「瑩山禅師の門流における学道の諸相」
【記念対談】
- 池田 魯参(駒澤大学名誉教授)
- 石井 修道(駒澤大学名誉教授)
(司会:横山 龍顕)
【パネルディスカッション】
- 登壇者:池田魯参・石井修道・横山龍顕・龍谷孝道
- 司 会:尾崎正善(鶴見大学仏教文化研究所客員研究員)