一部週刊誌の報道について

ホーム > 一部週刊誌の報道について

本日(令和5年3月9日)発売された週刊誌記事において、「意図的に卒業させない“留年商法”ではないか」、「留年者が増えるほど学費収入が増えるシステム」になっているのではないかとの記載がありますが、根も葉もない事実無根の記事であり、極めて悪質というほかありません。読者に不当な誤解を与えかねない見出しと記事本文になっていることから、そのような事実が全くないことを、以下説明します。


1 総合歯科医学6試験(以下、卒業試験と表記します)は判定基準を公表した上で客観的な評価を実施

  • 卒業試験は、歯科医師国家試験出題基準に則った出題範囲から出題し、あらかじめ合格判定基準は事前に開示した上で、全てMCQ形式(5者択一問題)で、客観的に評価しています。また卒業試験は、1回ではなく3回実施して、複数の機会を付与しているところです。

2 「オール鶴見」で支える学習支援

  • 卒業試験不合格者(留年・除籍)についてもフォローアップする体制を整えています。
  • また、卒業試験に限らず、日ごろから留年することのないよう1年次からの学習をフォローアップする体制を厚く整えています。これには、本学歯学部を卒業し、歯科医師として活躍されている同窓会の先生方にも協力していただき、「オール鶴見」の体制で学生を支援しています。
  • より良き歯科医師の育成と歯科医師国家試験の合格を目指すという教育理念から、上記のとおりの卒業試験を実施しているところです。
  • この理念のもと、今後もより一層、多くの学生が卒業試験に合格し、スキルの高い歯科医師として活躍し、国民のみなさんの健康福祉に貢献できるように、日ごろの講義をさらに集約・充実させるとともに、意欲ある学生のスキルアップを実現できる教育・研究につとめるべく、大学改革を進めているところです。

3 「アカハラ」の訴えはないこと

  • 本件記事中では、「多くの学生がアカハラを訴えている」、「アカハラが理由で心身に不調をきたして病院で診断書をもらった人も複数います」などとありますが、本学教務課など確認しましたが、そのような事実はありませんでした。

4 卒業試験不合格者への対応

  1. 再試験は不実施
    3回の試験を受験しても合格基準に達しないことは、当該時点では歯科医師として具有すべき知識が十分ではないことを伺わせます。そこで、年度初めに学生に渡している「歯学部学習の手引き」で明らかにしているとおり、卒業試験の再試験は実施していません。
  2. 留年者へのフォローアップ
    合格に達せず留年した学生については、保護者を交えた三者面談を実施し、再度の留年とならないように教員から卒業試験結果と来年度の取り組みについて丁寧に説明しています。
  3. 除籍者へのフォローアップ
    本学歯学部の在籍期間は総計12年(ただし、5年次と6年次で4年)です。これを超える場合には、除籍となります。
    除籍となった場合でも、本学歯学部では、学生に対するフォローを徹底させています。総計12年を超えないで除籍になった場合には、翌年に再入学試験を受験することができるので、担任が窓口となり再入学試験への対応について相談を受けています。総計12年を超えて退学した学生に対しても、学士取得を目指す場合には学位授与機構に提出する論文作成の指導をしています。

5 学生に対するフォローアップ

学年主任の他にクラス担任教員を配置し、年間を通し2週間隔でチューター会を開催し学生との個別面談による学習指導を徹底しています。また、保護者に対しては年2回教育懇談会を開催し、学生の就学状態などを説明しています。
全ての講義は反復学習できるオンデマンド型の録画配信をし、朝、夕の不得意科目の補講、放課後には教員も参加する自学習時間の確保や質問の受け付けなど学生のフォローアップを図っています。
学生へのフォローアップは、本学歯学部の教職員のみならず、本学歯学部同窓会の支援も受けて「オール鶴見」で取り組んでいるところです。


以上