これまで人類が蓄積してきた膨大な「情報」には、先人たちが大切に伝えてきた古典籍からコンピュータやインターネットを利用したものまでさまざまなものがあります。それらを理解し、分析・整理しながら、新たな生きた「情報」として発信するために必要な知識と技術を学んでいく学科です。
こんな人にオススメ
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横浜市をはじめ神奈川県内や首都圏の図書館で働く夢をかなえた卒業生が増えています。
図書館司書資格取得だけではなく、採用試験突破に向けた専門知識の修得を目指します。
全員にノートパソコンが貸与されます。4年間を通して、授業や課外活動などでパソコンを活用することで、知識や技術、応用力を身につけることができます。
近代以前に書写、刊行された書物を実際に手に取りながら、その種類や特徴を知り、書誌情報を記録するために必要な知識や調査方法を習得します。
3年次から「図書館学コース」「書誌学コース」「情報学コース」の3つのコースに分かれ、専門的に学びを深めます。
※ 選択したコースの科目群だけではなく、他のコースの科目も履修することができます。
図書館司書や学芸員の資格も取得できます。
ドキュメンテーション学科では、学科の専門科目に司書資格取得に必要な科目がほとんど含まれており、司書の資格取得にとても有利です。
「図書館法」及び「学校図書館法」で定められている所定の単位を修得した者は、卒業と同時に資格が取得できます。司書教諭には教員免許状が必要です。
大下 由真 さん
多摩市立永山図書館
ドキュメンテーション学科 2020年3月卒業
小学生の頃から地元の図書館によく通って司書の方にお世話になり、司書になることが夢でした。司書は各自治体の司書採用試験対策の情報が少なく不安でしたが、図書館に勤務する本学科の先輩にいろいろとアドバイスをいただいたことが心強かったです。指導教員やキャリア支援課にも相談や指導していただき、夢を叶えることができました。
大竹 将哉さん
株式会社ダイワコーポレーション
ドキュメンテーション学科 2020年3月卒業
物流業は生活に必要なライフラインであり、日本経済を微力ながらも支えている実感が持ちたいと、就職先に選びました。本学科の情報系必修科目で身につけたパソコンのスキルは、現在顧客から預かる商品の倉庫内管理において役立っています。プレゼンテーションの授業で、相手に伝わりやすい資料構成や伝わりやすい話し方などを学び、採用プロジェクトの学生向けプレゼンテーションなどで活かすことができています。
文学部 ドキュメンテーション学科 河西 由美子 教授
博士(学際情報学)。教育学と図書館情報学の学際領域で研究を進める。国際学校図書館員協会(IASL)査読委員、日本図書館情報学会国際委員、同理事等を歴任。広島県立叡智学園・玉川学園等、学校図書館新設・運営アドバイザー。
本学科では図書館学コースを担当。
子どもたちの「探究学習」を支える学校図書館の役割
「子どもの情報行動」をテーマに、子どもたちが情報に接する時に、どのように学ぶのが最適かを研究しています。近年の学校教育では「探究学習」が重視され、子どもの情報行動の観点から、情報活用の各プロセスをオリエンテーション的に教えるよりも、課題を解決しながら探究のスキルを身につける方が効果的だと考えられています。しかし日本では図書館における探究学習のメソッドが十分確立されているとはいえません。2019年度からドキュメンテーション学科で養成プログラムが開始された学校司書はその最大のサポート役であり、本の選定から購入、子どもたちへのサービス、教員への情報提供まで、非常に重要な役割が求められます。本学科卒業生が、学校教育を支える一員として活躍することを願っています。